通常版だけでなく、MX4D・4DX・SCREENX・ULTRA 4DX・Dolby Atmosなどでも上映。入場者特典に加え、本編終了後のMV上映も実施されます。通常版/Dolby Atmosでは「Reply」、MX4D/4DX/SCREENX/ULTRA 4DXでは「ray 超かぐや姫!Version」が上映予定です。
私は前回の劇場上映で、立川の映画館まで2回観に行きました。
そして今回の復活上映も、また観に行くつもりです。
それくらい、この映画が好きです。
今でも『超かぐや姫!』の曲はほぼ毎日のように聴いていて、中でも一番好きなのが「私は、わたしの事が好き。」。
映画の中で特に好きなのは、終盤でかぐやが月へ連れ去られていく場面です。
明るくて、楽しくて、ライブシーンも派手な作品なのに、あの瞬間だけは『竹取物語』の「どうしても避けられない別れ」が一気に襲ってくる。
でも『超かぐや姫!』は、そこで終わりません。
この記事では復活上映のポイントから始めて、詳細なあらすじ、ヤチヨの正体、8000年の意味、時系列、ラストの意味、楽曲、小ネタ、私なりの深掘りまでまとめます。
ここから先は『超かぐや姫!』のラストまで含む重大なネタバレがあります。
- まず押さえたい|9月18日の復活上映は何が違う?
- 『超かぐや姫!』とは?
- 詳細あらすじ|彩葉とかぐやの出会い
- かぐや、ツクヨミでライバーになる
- ブラックオニキスとのKASSEN
- ヤチヨ×かぐやのライブ
- 花火大会|二人が「かけがえのない存在」になる
- 私が一番好きな場面|かぐやが月へ連れ去られる
- 「Reply」が月へ届く
- 最大の真相|月見ヤチヨの正体
- 時系列を整理すると、とんでもない物語になる
- 「Remember」の意味も変わって聞こえる
- ラスト|科学で『竹取物語』の結末を書き換える
- 実は彩葉の成長物語でもある
- 見返す前に知っておきたい小ネタ
- 私の感想|今でも大好きな映画
- まとめ|『超かぐや姫!』は2回目からさらに面白い
- 参考・公式情報
まず押さえたい|9月18日の復活上映は何が違う?
今回の復活上映は、単にもう一度映画館で観られるだけではありません。
| 上映形式 | 入場者特典 | 本編後MV |
|---|---|---|
| 通常版/MX4D/Dolby Atmos | 「ファナティック・オマツリ・ガール」集合イラストボード | 通常版・Dolby Atmosは「Reply」 |
| 4DX | 「ray 超かぐや姫!Version」ペーパークリップ | 「ray 超かぐや姫!Version」 |
| SCREENX/ULTRA 4DX | 金箔入りステッカー | 「ray 超かぐや姫!Version」 |
特に『超かぐや姫!』は音楽とライブ演出の比重がかなり大きい作品なので、特別フォーマットとの相性はかなり良さそうです。
しかも公式によれば、9月18日から映画パンフレットにあたる「『超かぐや姫!』公式ヒストリーブック」も販売予定。前回観た人にも、改めて劇場へ行く理由が用意されています。
『超かぐや姫!』とは?
『超かぐや姫!』は、2026年1月22日からNetflixで世界独占配信されたオリジナルアニメ映画です。
監督は山下清悟。『竹取物語』をベースにしながら、仮想空間、ライバー、ゲーム、ボカロ文化、ライブといった現代的な要素を大胆に組み合わせています。
音楽面も非常に豪華で、ryo(supercell)、kz(livetune)、40mP、HoneyWorks、Aqu3ra、yuigotなどが参加。
「昔から決められていた“かぐや姫のバッドエンド”を、音楽と科学と執念でハッピーエンドに書き換える物語」です。
詳細あらすじ|彩葉とかぐやの出会い
主人公・酒寄彩葉は17歳の高校生。
進学校に通う優等生ですが、自分で生活費や学費を稼ぎ、学校とバイトに追われる毎日を送っています。
そんな彩葉の数少ない楽しみが、仮想空間「ツクヨミ」。
そこでトップライバーとして活動している月見ヤチヨを推すことが、彩葉の日々の癒やしでした。
そんなある日、彩葉は帰り道で七色に光る「ゲーミング電柱」を発見。
中から出てきたのは、なんと赤ちゃん。
放っておけず連れて帰ると、その赤ちゃんはものすごい速度で成長し、彩葉と同年代ほどの少女になります。
その少女こそ、かぐや。
原典の『竹取物語』では光る竹から現れるかぐや姫が、この作品ではゲーミング電柱から登場する。
この時点でかなりぶっ飛んでいますが、「古典のモチーフを現代のネット文化へ置き換える」という作品の方向性が一発で伝わる場面でもあります。
かぐや、ツクヨミでライバーになる
彩葉に連れられ、仮想空間ツクヨミを知ったかぐや。
そこで行われていたのが、大人気ライバー・月見ヤチヨとの共演権を争う「ヤチヨカップ」です。
自由奔放なかぐやは当然のように興味を持ち、ライバー活動を始めます。
ここから、
かぐや=ライバー
彩葉=プロデューサー
という二人三脚の活動が始まります。
彩葉が曲を作り、かぐやが歌う。
最初は振り回されるばかりだった彩葉も、かぐやと過ごすうちに少しずつ変わっていきます。
「私は、わたしの事が好き。」が大好き
💗 私が一番好きな曲は「私は、わたしの事が好き。」
今でも『超かぐや姫!』の楽曲はほぼ毎日聴いていますが、その中でもこの曲が特に好きです。
単純に明るくてキャッチーで、聴くだけで気分が上がる。
でも映画を最後まで観てから聴くと、「自分を好きになること」と「誰かを好きになること」が同時に描かれているように感じます。
彩葉がかぐやを変え、かぐやが彩葉を変える。
どちらか一方が救う話ではない。
だからこのタイトルが、作品全体にすごく合っていると思っています。
ブラックオニキスとのKASSEN
ライバーとして人気を伸ばすかぐやの前に立ちはだかるのが、人気プロゲーマーグループ「ブラックオニキス」。
リーダーの帝アキラは、かぐやに「自分が勝ったら結婚する」という条件でゲーム「KASSEN」の勝負を持ちかけます。
ここはゲームバトルとしても派手ですが、彩葉側の物語としても重要。
帝アキラの現実世界での正体は、彩葉の兄・酒寄朝日です。
兄の存在は、彩葉が自分自身を過小評価してしまう背景ともつながっていて、KASSENは単なるゲーム対決ではなく、兄妹の関係にも踏み込む場面になっています。
ヤチヨ×かぐやのライブ
さまざまな出来事を経て、かぐやはついにヤチヨとのステージへ。
「ワールドイズマイン CPK! Remix」や「Ex-Otogibanashi」など、ここから一気に音楽映画としてのパワーが爆発します。
映像、カメラワーク、色、音楽。
全部が一気に押し寄せてくる。
『超かぐや姫!』はストーリーを文字だけで説明するとSF作品にも見えますが、映画館で観たときの感覚は少し違います。
これは“ライブを体験する映画”でもある。
だから今回のDolby Atmos、4DX、SCREENXなどで改めて観られるのはかなり魅力的です。
花火大会|二人が「かけがえのない存在」になる
最高のライブを終えたあと、彩葉とかぐやは花火大会へ向かいます。
ここで、かぐやは彩葉に自分は月へ帰らなければならないと伝えます。
彩葉は逃げればいいと言う。
しかし、かぐやの決心は揺らぎません。
山下清悟監督は、この花火大会でのやり取りについて、二人がお互いを尊重し、「かけがえのない存在になった瞬間」として描いたと語っています。
私はここが、この作品の関係性を理解するうえですごく大事だと思っています。
「好きだから、自分の思い通りにしたい」ではない。
相手の決断を尊重する。
それまで彩葉を振り回していたかぐやも、彩葉の気持ちをちゃんと考えるようになる。
私が一番好きな場面|かぐやが月へ連れ去られる
卒業ライブ。
彩葉たちは、かぐやを連れ戻しに来る月の使者に抵抗します。
それでも運命は変えられない。
最終的に、かぐやは月へ連れ戻されます。
それまでの『超かぐや姫!』は、とにかく明るい。
歌う。踊る。ゲームする。料理する。ライブする。
そんな楽しい時間をずっと見せてきたところで、突然「竹取物語の結末」が現実になる。
どう頑張っても月へ帰ってしまう。
つまり一度ここで、物語は完全に負けるんです。
最初から都合よくハッピーエンドになるのではなく、一度『竹取物語』と同じ“別れ”を迎える。だからこそ、その後の展開が強烈に効いてきます。
「Reply」が月へ届く
かぐやがいなくなったあと、彩葉は未完成だった曲「Reply」を完成させます。
そして月へ向けて歌う。
Reply=返事。
この作品では、音楽は単なるBGMではありません。
彩葉がかぐやへ送るもの。
かぐやが彩葉へ返すもの。
言葉で伝えきれない気持ちを、歌がずっとつないでいます。
そしてこの「Reply」が、本当に時間を超えて物語を動かしていく。
最大の真相|月見ヤチヨの正体
月へ戻ったかぐやは、彩葉の「Reply」を受け取り、再び彩葉に会うため地球へ向かいます。
しかし移動中にトラブルが発生。
到着したのは彩葉がいる時代ではなく、約8000年前の地球でした。
そこでかぐやは長い長い時間を過ごし、やがて仮想空間の中で月見ヤチヨとして存在するようになります。
つまり物語冒頭で、彩葉がずっと推していたヤチヨは――
未来(正確には8000年を経た)のかぐやだった。
「8000歳(という設定)」は設定ではなかった
公式プロフィールには、ヤチヨについて最初からこう説明されています。
「歌って踊って分身もできる8000歳(という設定)の、ミステリアスなAI」
初見では普通のキャラクター設定にしか見えない。
ところがラストまで観ると、8000歳がほぼそのまま答えだったとわかります。
しかも「ヤチヨ=八千代」と考えると、名前自体にも8000という数字を連想できます。
時系列を整理すると、とんでもない物語になる
| 時系列 | 出来事 |
|---|---|
| 彩葉の時代 | 彩葉とかぐやが出会う |
| 彩葉の時代 | かぐやが月へ帰る |
| その後 | 「Reply」を受け取ったかぐやが地球へ戻ろうとする |
| 約8000年前 | トラブルで過去の地球へ到着 |
| 長い年月 | 彩葉と再会する時代まで待ち続ける |
| ネット社会成立後 | 月見ヤチヨとして活動 |
| 物語冒頭 | 彩葉がヤチヨを推す |
| 物語本編 | 若いかぐやと8000年を生きたヤチヨが同じ時代に存在 |
| 10年後 | 彩葉がかぐやのための身体を完成させる |
つまり彩葉は、かぐやに出会う前から、8000年後のかぐやを推していたことになります。
これ、改めて考えるとすごい設定です。
しかもヤチヨ側から見れば、8000年待ち続けてようやく再会した彩葉が、何も知らず自分を推している。
二回目に観るとヤチヨの表情を見る目が完全に変わります。
「Remember」の意味も変わって聞こえる
ヤチヨの過去を知ると、作中の「Remember」という言葉も印象が変わります。
Remember=覚えていて。
8000年という時間を過ごしたヤチヨにとって、彩葉との時間は遥か昔。
でも忘れていない。
むしろ、再会のためにずっとつながり続けてきた。
初見では「推しの曲」として聴けるものが、二回目では8000年を生きたかぐやから彩葉への曲のようにも聞こえてくる。
こういう、結末を知ったあとで楽曲の意味まで変わっていくところが『超かぐや姫!』の強さだと思います。
ラスト|科学で『竹取物語』の結末を書き換える
真相を知った彩葉は、そこで終わりません。
かぐやが現実世界で身体を持てないなら、
「身体を作ればいい」
という方向へ進みます。
そこから猛勉強。
そして10年後、彩葉はかぐやが現実世界で存在するための身体を完成させます。
さらに、かぐや・彩葉・ヤチヨのライブへ。
奇跡だけで解決するのではない。彩葉が10年勉強して、科学と技術で「月へ帰ったかぐや姫とはもう会えない」という古典の結末を力ずくで書き換える。
1000年以上知られてきた物語に対する、とんでもなく現代的な回答です。
でも、それが最高なんです。
実は彩葉の成長物語でもある
かぐやとヤチヨの設定が派手なので忘れがちですが、『超かぐや姫!』は彩葉の成長物語でもあります。
最初の彩葉は、学校、バイト、生活費、勉強を全部自分ひとりで抱えています。
音楽からも離れている。
そんな彩葉の生活に、かぐやが強引に飛び込んでくる。
そして最後には、かぐやのために曲を作るだけでなく、かぐやが生きられる未来そのものを作ってしまう。
「彩葉がかぐやを救った」という見方もできますが、そもそも彩葉がそこまで進めるようになったのは、かぐやが彩葉の人生を動かしたから。
二人がお互いを前へ進ませた物語なんだと思います。
見返す前に知っておきたい小ネタ
① 舞台が立川なのは監督の実体験が理由
山下清悟監督は、舞台を立川にした理由について、普段から子どもと立川の商業施設へ遊びに行くことがあり、ロケーションが好きだったと語っています。
また、程よく都心で「ゲーミング電柱みたいな設定も成立しそう」だったことも理由のひとつだったそうです。
私は前回の劇場上映を立川で2回観たので、これを知るとさらに嬉しくなりました。
② 彩葉は最初「ようか」という名前だった
制作初期、彩葉には「ようか」という名前案があり、
ヤチヨ → ヨウカ → カグヤ
というように名前までループさせる構想があったそうです。
最終的には彩葉になりましたが、物語の循環構造を名前にも入れようとしていたのは面白いところ。
③ 「酒寄」の名前にも『竹取物語』モチーフ
山下監督によれば、「酒寄」は「サカキ」とも読めることなどから、『竹取物語』の「さぬきのみやつこ」をモチーフにしてできた名前とのこと。
④ 製麺機まで使うのは「かぐやらしさ」
作中では、かぐやが製麺機まで使って料理する場面があります。
監督によれば、かぐやには「やりたいことはとことん突き詰める」という設定があり、「なら麺から作るだろう」という発想であの描写になったそうです。
本筋とは直接関係ないところまで異常に全力なのが、かぐやらしい。
私の感想|今でも大好きな映画
私はこの映画をかなり絶賛しています。
前回は立川の映画館で2回観ました。
そして数か月経った今でも、楽曲はほぼ毎日聴いています。
特に「私は、わたしの事が好き。」はずっと好き。
映画を観終わった瞬間だけ熱くなった作品ではなく、今も普通に生活の中に『超かぐや姫!』が残っています。
そして、やっぱり一番好きなのはかぐやが月へ連れ去られるところ。
あの絶望があるから、その後の8000年が効いてくる。
8000年間待ったヤチヨがいる。
それでも終わらず、彩葉がさらに10年をかけて未来を作る。
「好きだから助ける」という作品はたくさんあります。
でも、
8000年待つ。
さらに10年かけて迎えに行く。
ここまでやられると強すぎます。
一度はどうしようもない別れを受け入れながら、それでも最後にはちゃんとハッピーエンドを取りに行く。
私はそこが大好きです。
まとめ|『超かぐや姫!』は2回目からさらに面白い
『超かぐや姫!』は初見でも十分楽しめます。
映像もすごい。ライブもすごい。曲もいい。キャラクターも魅力的。
ただ、本当に面白いのは結末を知ったあとかもしれません。
ヤチヨが8000年を生きたかぐやだと知った状態でもう一度序盤を見る。
すると、ヤチヨの表情も、歌も、「8000歳という設定」も、ツクヨミそのものも全然違って見えてきます。
だから今回の復活上映はかなりいいタイミング。
Netflixで一度観た人も、前回劇場で観た人も、今度は「全部知った状態」で観られる。
私もまた観に行きます。
ヤチヨが彩葉を見るときの表情。初見とは、かなり違って見えるはずです。


