TVアニメ『薬屋のひとりごと』第35話「狩り」は、第2期前半の空気を一変させる襲撃回です。
これまで後宮の中で事件を追ってきた猫猫は、壬氏、高順、馬閃とともに、楼蘭妃の父・子昌が治める子北州へ向かいます。
この記事では、壬氏がなぜ覆面と偽名を使ったのか、飛発とは何か、誰が壬氏を狙ったのか、第36話「華瑞月」へ何がつながるのかを整理します。
※第35話の結末を含む解説です。後の話の内容に触れる考察もあります。
第35話「狩り」のあらすじ
楼蘭妃の父・子昌から狩りへ招待された壬氏。
猫猫は付き添いとして、高順、馬閃とともに後宮を離れ、子の一族が治める子北州へ向かいます。
現地では豪華な宴が開かれますが、壬氏の行動は不自然でした。
屋敷の窓を閉め、顔には覆面。さらに本名ではない名前を使い、なるべく素性が知られないように振る舞います。
暑さの中で体調を崩した壬氏を猫猫が川辺へ連れ出したところ、壬氏は猫猫へ「話したいことがある」と切り出します。
しかしその瞬間、何者かが飛発を発射。
壬氏は猫猫を抱えて攻撃を避け、追っ手から逃れるため滝壺へ飛び込みます。
襲撃事件を「標的・武器・命令者」で整理
本文の出来事と、その意味の読み取りを分けて整理しました。人物の心情・意図については考察を含みます。
| 論点 | この話で見えること | まだ別に調べること |
|---|---|---|
| 標的 | 壬氏が狙撃される | 襲撃側がどこまで身分を知っていたか |
| 武器 | 飛発で続けて襲われる | 武器の入手先と運用する人数 |
| 場所 | 子昌に招かれた子北州 | 招待者と命令者が同じか |
子北州とは?|子の一族が治める土地
今回の舞台になるのが子北州です。
ここは楼蘭妃の父・子昌ら、子の一族が強い影響力を持つ土地。
後宮では楼蘭妃、翠苓、子翠など「子」の一族につながる人物が少しずつ登場してきました。
第35話では、それまで後宮から遠く見えていた子の一族の勢力圏へ、壬氏自身が入っていきます。
だから今回の襲撃は「狩りの途中で偶然起きた事件」としてだけでなく、今後の子の一族をめぐる大きな展開の前触れとして見る必要があります。
壬氏はなぜ覆面と偽名を使った?
猫猫が特に不思議に思ったのが、壬氏の徹底した変装です。
後宮では「美貌の宦官・壬氏」として知られていますが、今回の旅では顔を隠し、別の名前を使っています。
これは単に「目立つ美形だから」というだけではありません。
壬氏には、後宮で働く宦官という顔とは別に、政治的に非常に重い立場があります。
第35話時点で猫猫にはまだすべてが説明されていませんが、顔と正体が結びつくこと自体が危険だからこそ、ここまで徹底して隠しているわけです。
この答えは、次回第36話「華瑞月」で大きく前進します。
飛発(フェイファ)とは?|火薬を使う強力な武器
壬氏を襲った武器が飛発(フェイファ)です。
現代の感覚では銃に近い、火薬を使って弾を飛ばす武器として描かれています。
刀や弓と違い、遠くから一瞬で攻撃できるため、要人暗殺には非常に危険な武器です。
しかも作中では、一発撃つごとに次の発射準備が必要と説明されます。
それなのに壬氏と猫猫は、短い間隔で複数回狙われます。
壬氏はそこから、一人だけではなく複数の襲撃者がいる可能性まで警戒します。
壬氏はなぜ滝壺へ飛び込んだ?
襲撃を受けた壬氏は、猫猫を抱えて逃げたあと、森の奥へ隠れるのではなく滝壺へ飛び込みます。
相手が一人なのか複数なのか分からず、飛発を持っている以上、森に入れば追跡者の射程や待ち伏せに入る危険があります。
そこで壬氏は、地形を使って一気に相手の視界から消える方法を選びました。
かなり無茶な判断ですが、猫猫を守りながら即座に行動できるところに、普段の「美貌の宦官」とは違う壬氏の身体能力が出ています。
猫猫への人工呼吸|壬氏と猫猫の距離が一気に変わる
滝壺へ飛び込んだあと、猫猫は水を飲んで意識を失います。
壬氏は猫猫を助けるため、呼吸を確保して蘇生を試みます。
普段は猫猫が壬氏の好意をかわし続けていますが、今回は二人とも命の危険にさらされた状況。
恋愛的な演出だけでなく、壬氏が自分の正体を話そうとした直後に襲撃されることで、「二人の関係」と「壬氏の政治的な秘密」が同時に動き出す構成になっています。
広告/PR|『薬屋のひとりごと』の原作・コミカライズを探す
アニメで気になった伏線や人物の心情を、原作でも自分のペースで振り返りたい人へ。
原作小説・電子書籍・紙のコミックなど、読みたい形式に合わせて選べます。画像からも各サービスへ進めます。
BOOK☆WALKER:原作小説1〜10巻は2026年12月31日23:59まで読み放題対象。MAXコースは月額1,100円(税込)。対象の初回利用は14日間無料です。無料体験には初回利用・決済方法などの条件があります。無料期間最終日の前日までに解約しない場合は自動で継続課金が発生します。
漫画全巻ドットコムの画像は公式広告の商品例です。各サービスでの『薬屋のひとりごと』の取扱作品・在庫・価格・特典、クーポンの対象商品・割引上限・期限などはリンク先でご確認ください。
原作小説の読み放題はコミカライズ版とは別の対象です。原作を読み進めるとアニメ未放送部分のネタバレを含む場合があります。2026年10月4日確認。
『薬屋のひとりごと』1〜10巻の対象作品・配信期間を確認する
壬氏が猫猫へ話そうとしていた「秘密」とは?
襲撃直前、壬氏は猫猫へ以前から伝えようとしていたことを話そうとします。
猫猫も、壬氏が普通の宦官ではないことにはすでに何度も違和感を持っています。
国家的な祭事を任されること。
皇帝と近すぎること。
身分の高い人物たちが壬氏へ向ける態度。
そして今回、顔と名前を徹底的に隠して子北州へ入ったこと。
第35話は、これまで積み重なってきた「壬氏は何者なのか」という疑問が、本人の告白寸前まで来た回です。
誰が壬氏を狙った?|第35話ではまだ確定しない
一番気になるのは、当然「誰が撃ったのか」です。
しかし第35話の段階では、犯人や黒幕を断定できません。
舞台は子昌が治める子北州ですが、「子北州で襲われた=子昌が命じた」と短絡的に結論づけるのは早いです。
むしろ招待した客が殺されれば、主催者側も責任を問われます。
誰が飛発を持ち込み、壬氏の行動を把握し、どのタイミングで撃ったのか。
第36話では、猫猫たちが飛発そのものを手がかりに犯人をあぶり出す作戦へ進みます。
子の一族への伏線|第43話以降へ続く
第35話は一度の暗殺未遂を描くだけの回ではありません。
子北州という土地、子昌の立場、西方由来の武器、楼蘭妃や子翠につながる「子」の一族。
ここで並べられた要素は、第2期後半で子の一族そのものへ踏み込む展開につながっていきます。
初見では壬氏と猫猫の急接近に目が行きますが、見返すと政治パートが本格的に始まった回でもあります。
第35話は原作小説の何巻?
アニメ第35話は、原作小説(ヒーロー文庫)第3巻の内容が中心です。
第36話「華瑞月」と合わせて、第2期第1クールの大きな山場になっています。
第35話の感想|ラブコメに見せて暗殺事件が本題
壬氏が猫猫を抱えて逃げたり、蘇生したりするので、映像としてはかなり距離が縮まる回です。
でも、その裏で起きているのはかなり重い暗殺未遂。
しかも壬氏は、自分の秘密を猫猫へ話そうとしたその瞬間に撃たれます。
私はこの「恋愛が進みそうになると、壬氏の立場の危険さが割り込んでくる」構成が面白いと思います。
壬氏が普通の男として猫猫に近づこうとしても、皇族に近い政治的な立場から簡単には逃げられない。その二重構造が一気に見えた回でした。
次回第36話「華瑞月」へ
滝壺を生き延びた猫猫と壬氏は、洞窟の中で脱出方法を探します。
そこで猫猫は、壬氏が長く隠してきた「宦官ではない」という秘密へ直接気づいてしまいます。
続きは第36話「華瑞月」|壬氏の正体と“蛙”のネタバレ解説で整理しています。
参考:アニメ公式 第35話「狩り」(あらすじ)。話数・タイトルと導入は公式あらすじを参照しています。公式ページは結末の全説明ではありません。比較表の読み解きや、人物の心情・演出の意味は本記事の考察です。
動画でも、余韻の続きを。
薬屋のひとりごとの魅力を、動画でも語っています。
2026年内にチャンネル登録者1,000人を目指しています!
動画が面白かったら、チャンネル登録で応援してもらえるとうれしいです。よろしくお願いします!





