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※アニメ『薬屋のひとりごと』第12話「宦官と妓女」の結末と、第13話以降の勤務先について一部触れます。
第12話「宦官と妓女」は、猫猫がいったん後宮を去り、今度は“自分の意思”で宮廷へ戻る転換点です。
一番分かりにくいのは、「猫猫は事件に加担していないのに、なぜ解雇されたのか?」という点。
さらに、壬氏は猫猫を残したかったのに、なぜ止めなかったのか。花街で再会した二人は何を誤解していたのか。そして「身請け」とは本当に結婚や妾になる意味なのか。
第12話は、このあたりを整理すると一気に面白くなります。
- 猫猫が解雇されたのは、風明事件の処罰が親族・関係者へ広がり、猫猫を後宮へ売った商家まで対象になったため
- 猫猫自身が風明の犯罪へ加担したわけではない
- 壬氏は猫猫を残したかったが、「猫猫は後宮にいたくない」と誤解していた
- 猫猫も「残りたい」と素直に伝えられず、二人の言葉不足ですれ違った
- 三姫の供として訪れた宴席で再会して誤解が解け、壬氏は猫猫を身請けする形で再び宮廷へ連れ戻す
- 第13話から猫猫が働くのは以前の翡翠宮ではなく、外廷にある壬氏のもと
- 第12話の“指キス”は、唇同士のキスではなく、猫猫の紅を指で取り壬氏が自分の唇へ移した場面
| 話数・タイトル | 第12話「宦官と妓女」 |
|---|---|
| 主な登場人物 | 猫猫、壬氏、高順、白鈴、女華、梅梅、やり手婆 |
| 最大の疑問 | 猫猫はなぜ解雇?/壬氏はなぜ止めない?/身請けとは? |
| 二人の変化 | 「偶然同じ職場にいた」関係から、互いの意思で再び一緒に働く関係へ |
| 公式あらすじ | アニメ公式 第12話「宦官と妓女」 |
解雇・再会・身請けで変わるのは何?
この回の出来事を恋愛の進展だけで追うと、猫猫の働く意思が見えにくくなります。雇用上の扱いと、本人の希望を並べると、すれ違いの理由が明確になります。
| 場面 | 制度・立場 | 本人の意思 |
|---|---|---|
| 解雇 | 商家との関係が処分の対象になる | 猫猫は残りたいが、壬氏へ十分に伝わらない |
| 宴席の再会 | 以前の職場関係が一度切れている | 辞めたいわけではなかったことを確認する |
| 身請け後 | 次の職場は外廷の壬氏の家 | 猫猫は戻る道を受け入れる。婚姻の成立ではない |
第12話「宦官と妓女」のあらすじ
第11話「二つを一つに」で風明の事件が明らかになり、その処罰は本人だけでなく親族や関係者へ広がります。
そこには、猫猫を人さらいから買い取り、後宮へ売った商家も含まれていました。
猫猫は本心では後宮に残ることを望んでいました。しかし壬氏との会話ですれ違い、風明の関係者という扱いでそのまま解雇されます。
花街へ戻った猫猫は、古巣の緑青館で働き始めます。
そしてある夜、白鈴・女華・梅梅の三姫に付き添って宴席へ向かうと、そこにいたのは壬氏でした。
猫猫はなぜ解雇された?
猫猫が何か犯罪をしたからではありません。
第1話で猫猫は人さらいに遭い、後宮へ売られました。
そのため書類上、猫猫は人さらいとつながる商家の人間として扱われています。
風明事件の処罰では、風明本人だけでなく、親族や関係者、その周辺の商家まで処分対象が広がりました。
猫猫を後宮へ売った商家もその範囲に入り、猫猫まで連座するような形で解雇されたのです。
猫猫自身に罪があったわけではなく、書類上の所属と人間関係のせいで後宮を離れることになりました。
猫猫は本当は後宮に残りたかった?
はい。
少なくとも解雇の時点では、猫猫は後宮に残ることを望んでいました。これはアニメ公式の第12話あらすじでも明記されています。
作中の描写からは、次の点が猫猫にとって後宮に残る理由になっていたと考えられます。
- 毒見役という猫猫向きの仕事がある
- 薬や毒へ触れられる
- 玉葉妃や翡翠宮の侍女たちとの関係も悪くない
- 元の下女生活より待遇も良い
当然、「何が何でもここを出たい」という状態ではありません。
しかし猫猫は、自分の希望を感情的に主張するタイプではありません。
結果として「残りたい」という意思が壬氏へ正しく伝わりませんでした。
壬氏はなぜ猫猫を引き止めなかった?
壬氏の立場を使えば、猫猫一人を後宮へ残す方法を作ることはできたはずです。
それでも強引に残さなかったのは、壬氏が猫猫は後宮勤務を嫌がっていると思い込んでいたからです。
猫猫はもともと人さらいに遭って後宮へ売られた人間です。
壬氏からすれば、自分の権力で「ここに残れ」と命令すれば、猫猫の意思をさらに無視することになります。
猫猫との心の距離が離れることを恐れ、あえて手放したとも読めます。
- 壬氏:「猫猫は辞めたいのだろう」
- 猫猫:「壬氏が解雇を選ぶなら仕方ない」
どちらも相手へ確認しないまま結論を出したため、猫猫は後宮を去ります。
緑青館へ戻った猫猫は妓女になった?
猫猫は緑青館へ戻り働きますが、三姫のような高級妓女として本格的に客を取っているわけではありません。
宴席で三姫の供をしたり、緑青館の仕事を手伝ったりする立場です。
ただし、花街では身請けや妓女の価値という仕組みが日常的にあるため、壬氏との再会後の会話でも「買う」「身請け」という言葉が自然に出てきます。
壬氏と猫猫はなぜ宴席で再会した?
猫猫は三姫の付き添いとして客の屋敷へ向かいます。
この再会は完全な偶然ではなく、ABEMA TIMESの解説では高順の計らいによるものとされています。壬氏のもとへ三姫と猫猫が呼ばれ、そこで二人は再会しました。
壬氏は猫猫が花街へ戻ったことを知り、かなり落ち込んでいました。
しかし会話の中で、猫猫が「後宮が嫌で辞めたわけではない」と分かります。
猫猫は後宮へ戻ることに抵抗がなく、むしろ毒見役を続けてもよかった。それを知った壬氏は、自分が完全に勘違いしていたことに気づきます。
第12話の“指キス”は何をした?
誤解が解けて安心した壬氏は、一気に猫猫との距離を縮めます。
猫猫へ触れようとする壬氏に対し、猫猫は仕事中ということもあり距離を取ります。
そこで壬氏は「指先だけ」と迫ります。
猫猫が渋々許すと、壬氏は猫猫の唇へ指で触れ、指についた紅を自分の唇へ移します。
唇同士が触れたわけではありません。それでも猫猫の紅を自分の唇へ移すので、実質的にはかなり大胆な“間接キス”です。普段は壬氏に冷たい猫猫が珍しく赤くなるのも印象的です。
壬氏の「身請け」は結婚や妾になる意味?
この第12話では、そういう意味ではありません。
数日後、壬氏は緑青館へ金銭を持って現れ、猫猫を“買い受ける”形で宮廷へ連れ戻します。
妓女の世界で使われる「身請け」に似た形式ですが、猫猫が壬氏の妻や妾になるわけではありません。
第13話では、猫猫は外廷にある壬氏の家で働く使用人として宮廷へ戻ります。
壬氏が用意した冬虫夏草に猫猫が食いつく
壬氏は金だけでなく、猫猫が強く興味を示す珍しい薬材・冬虫夏草まで持ってきます。
猫猫が珍しい薬材に目を輝かせる様子から、壬氏が彼女の好みを理解して品を選んだことがうかがえます。ただし、冬虫夏草そのものが身請け成立の「決め手」だったと作中で明言されているわけではありません。
壬氏がようやく猫猫の扱い方を少し学び始めたように見える場面です。
第1話と第12話を比べると猫猫の立場が真逆
第1話の猫猫は、人さらいに遭い、本人の意思とは無関係に後宮へ連れてこられました。
しかし第12話終盤から第13話にかけては違います。
第12話で壬氏との誤解を解き、身請けされる形で戻る道が決まり、第13話では猫猫自身の意思で宮廷へ向かいます。
- 第1話:強制的に売られて後宮へ
- 第12〜13話:自分の意思で壬氏のもとへ戻る
この変化が、1〜12話の区切りとして非常にきれいです。
タイトル「宦官と妓女」の意味を考察
表向きの壬氏は「美貌の宦官」。一方、猫猫は花街・緑青館へ戻り、妓女たちの中で働いています。
つまり第12話では、後宮の「宦官」と花街の「妓女」という、本来なら別の世界にいる二人が再会します。
ただし猫猫自身は本格的な妓女ではなく、壬氏も後に身分の秘密が明らかになります。
表向きの役割と、本当の本人像がずれている二人を並べたタイトルとしても面白いです。
第12話で猫猫と壬氏の関係はどう変わった?
第1〜11話まで、二人の関係は基本的に「後宮を管理する壬氏」と「仕事を頼まれる猫猫」でした。
第12話では、一度その雇用関係が完全に切れます。
そのうえで再会し、互いの意思を確認し、もう一度一緒に働くことを選びます。
だから第12話は、恋愛的な距離だけでなく、二人の関係を一度リセットして作り直す回とも言えます。
第13話以降はどこで働く?
猫猫は以前と同じ翡翠宮の毒見役へ即復帰するわけではありません。
第13話「外廷勤務」からは、外廷にある壬氏の家を拠点に働き始めます。
ここから作品の舞台も、後宮だけでなく外廷・軍部・宮廷全体へ広がっていきます。
原作では何巻?
長沼範裕監督の公式インタビューでは、第1クール(第1〜12話)が原作小説1巻、第2クール(第13〜24話)が2巻に該当すると明言されています。
そのため、第12話は原作第1巻の締めにあたり、第13話「外廷勤務」から原作第2巻の展開へ入ります。
私の感想|12話かけて、猫猫が初めて「戻るほう」を選ぶ
第12話で一番好きなのは、猫猫が後宮を去ることより、終盤で「もう一度戻る」という道を自分で選び直すところです。
第1話では何の選択肢もなく連れてこられた。
でも第12話では、玉葉妃や翡翠宮、壬氏との関係を経て、「もう一度あそこへ戻ってもいい」と受け入れ、第13話では自らの意思で宮廷へ向かいます。
猫猫自身は感情を大げさに語りません。それでもこの選択だけで、後宮で過ごした時間が本人にとって悪いものではなかったことが分かります。
そして壬氏も、権力で囲うのではなく、いったん手放したあとで本人の意思を確認して迎えに行く。
二人とも不器用やけど、第1話より確実に関係が変わったと思える締め方でした。
よくある疑問
猫猫はなぜ解雇された?
風明事件の処罰が関係者へ広がり、猫猫を後宮へ売った商家まで対象になったためです。猫猫自身が事件に加担したわけではありません。
壬氏はなぜ猫猫を残さなかった?
猫猫は後宮にいたくないのだと誤解し、権力で無理に残せば本人の意思を無視することになると考えたためです。
身請けされた猫猫は壬氏の妻になる?
なりません。壬氏が緑青館から猫猫を引き取り、宮廷で働けるようにする形式です。第13話から外廷の壬氏のもとで働きます。
第12話で猫猫と壬氏はキスした?
唇同士の直接キスではありません。壬氏が猫猫の唇の紅を指に取り、その指を自分の唇へ触れさせる“間接キス”のような場面です。
まとめ|第12話は「解雇」より“戻る道を自分で選ぶ”ことが重要
- 猫猫は風明事件の巻き添えで後宮を解雇された
- 本心では後宮へ残りたかったが、壬氏との会話ですれ違った
- 三姫の供として訪れた宴席で再会し、二人の誤解がようやく解ける
- 壬氏の“指キス”で二人の距離も一段変わる
- 壬氏は金と冬虫夏草を持って猫猫を身請けする
- 猫猫は妻や妾ではなく、外廷で壬氏のもとで働くため宮廷へ戻る
- 第1話の「売られて来た猫猫」から、第12話の「自分で戻る猫猫」へ変化した
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